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| 海に住む少女 (光文社古典新訳文庫) |
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著者名 |
シュペルヴィエル |
| 出版社 |
光文社 |
| 発売日 |
2006/10/12 |
| おすすめ度 |
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| 参考価格 |
500円(税込) |
| 価格 |
500円(税込) |
| 発送可能時期 |
通常24時間以内に発送 |
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| カスタマーレビュー |
意味を考えるより雰囲気を味わう。 |
| 2007/03/22 7人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
大海に浮かんでは消える町に住む年をとらない少女を描く表題作「海に住む少女」。キリストが誕生したとき傍にいた動物の心を書いた「飼葉桶を囲む牛とろば」。ちょっと目線を変えた、不思議な世界の短編集である。
多分好き嫌いがはっきりする作品だろう。何かをはっきり主張するような話は少ない。読んだ後は悲しさやせつなさ、かすかな滑稽さなどのような情感が心にのこるだけ。ある場面を切り取った画のようでもあるが、画とすれば柔らかい色調の抽象画であろうか。情景から色だけ、あるいは香りだけが広がり、読んだ後も余韻としていつまでも漂っている感じである。その余韻がかなり長く残る、というのもあまり感じたことのない不思議な読後感であった。
何をいいたいのか、もどかしいような、結末もはっきりしないような作品もある。意味を考えるより、このような雰囲気を味わうことを楽しめばよい作品だと思う。
作者は1884年生まれのウルグアイ出身の作家。堀口大學など、多数の人が訳しているそうであるが、現代ではあまり知られていない。訳者は作者を「フランス版宮沢賢治」と表現している。こんな古典もあった、と知らされた。
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霧のような雰囲気 |
| 2007/02/11 10人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
「こちらの世界」と「あちらの世界」、ふたつの世界の境界を少しゆるめたような短編集。
「フランスの宮沢賢治」と訳者は評しているようだ。
賢治とシュペルヴィエル、どちらも幻想と静寂の世界観だが、賢治を鉱石のような静かさに例えるならば、シュペルヴィエルはどちらかというと、霧のようなあいまいな静かさがある。
表題「海に住む少女」は、絵画にできそうな独特の雰囲気がある。
ゆるりとした時間の中で、雰囲気を味わいながら読みたい一冊。 |
「異」なるものとの接触 |
| 2006/11/13 14人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
「この世界」と「別の世界」を自由に行き来しています。
いわゆる「トランスナショナル」的な文学だと思いました。
「この世界」と「別の世界」との交流は、静謐であり、
そして詩的な美しさがありました。
不思議な読書体験をさせてくれた一冊です。 |
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