|
|
 |
|
|
 |
|
|
 |
 |
当サイトはリンクフリーです。 よろしければ下記バナーをお使い下さい。

|
|
|
|
|
| エンブリオ (下) (集英社文庫) |
 |
著者名 |
帚木 蓬生 |
| 出版社 |
集英社 |
| 発売日 |
2005/10/20 |
| おすすめ度 |
 |
| 参考価格 |
560円(税込) |
| 価格 |
560円(税込) |
| 発送可能時期 |
通常24時間以内に発送 |
|
|
|
|
|
|
|
| カスタマーレビュー |
これが本当に実現するとしたら |
| 2007/05/23 1人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
すごいだろうと思います。
上巻を読んだあたりから、なんとなく一連の登場人物の死についての疑問がわき上がってきて、最後は予想通りになりました。生殖産業や、難解な医療専門用語が出てきたり、主人公の岸川のやらしー部分も描写されていたりして、なんか複雑な作品です。これは一体何に分類されるのだろう??
ちなみに同じような「赤ちゃんモノ」ですが私は「臓器農場」が一番好きでオススメです! |
魅力的な悪徳医師の提起する、医療の倫理 |
| 2006/11/26 2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
主人公の産婦人科医が、相当にむちゃくちゃなことをやっていて怖い。
中絶された胎児を培養して、移植用臓器にする。
ホームレスの男をだまして、勝手に受精卵を着床させ、妊娠させる。
パーキンソン病治療のために、産声をあげるまでに成長した胎児を中絶し、利用する。・・・。
最初は不快でしょうがなかったのが、その、徹底した狂医師ぶりに圧倒され、だんだん痛快になってくるから不思議だ。「魅力的な悪役ヒーロー」と言ってもいいんじゃないかと思う。
それに。彼は、私利私欲のために犯罪まがいのことに手を染めているのではない。
不妊に悩む夫婦のため。
適合する臓器を待つレシピエントのため。・・・。
多くの患者にとって、彼は間違いなく恩人であり、感謝し尽してもし足りない存在だ。
彼は「悪」なのか「ヒーロー」なのか。その矛盾が、医学の倫理観の難しさを内包し、ものすごく考えさせられるテーマとなっている。
答えの出そうもない深遠な問題を、やりたい放題の問題医師を主人公にしたことで、うまくサスペンス仕立ての小気味よい小説に仕上げていると思う。 |
目を背けてはならない |
| 2006/01/04 2人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
生殖医療、移植医療における医療倫理とは何なのか。
この作品の問いかける問題はあまりに重い。
この主人公は、それを「患者のため」と一言で語るだろう。
患者を救うことが医療の第一義であるならば、その目標に誤りはない。そして、それは往々にして正しいことである。ではあるのだが、パーキンソン病治療のために妊娠をさせ、その胎児の脳(の一部)を移植するということが正しいことなのか?
広域やけどの治療にたとえばお尻の皮膚を切ってくることと、脳の治療のために精子を採ってくることの違いは何なのか?全身麻酔の必要な骨髄提供を求めることと、胎児を作るための子宮提供を求めることの違いは何か。そもそも、受精卵はいつから一個生命であるのか。
「胎児」と呼ばれる前の「エンブリオ」というタイトルの重みを読者は正面から受け止めなければならない。 |
|
|
|
|
|