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| 陋巷に在り〈13〉魯の巻 (新潮文庫) |
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著者名 |
酒見 賢一 |
| 出版社 |
新潮社 |
| 発売日 |
2004/11 |
| おすすめ度 |
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| 参考価格 |
860円(税込) |
| 価格 |
860円(税込) |
| 発送可能時期 |
通常24時間以内に発送 |
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| カスタマーレビュー |
中国古代史を知らなくとも圧倒的に面白い作品 |
| 2006/03/09 3人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
中国古代史にまったく興味がなかったので、この作品が‘90年に小説新潮で連載され始めた時、この雑誌の定期購読者にもかかわらず読まなかった。そして、長い年月を経過した’06年の1月、古本屋で文庫本の第1巻をなんとなく手に取ってみた。本の裏にある作品紹介の欄に[サイコ・ソルジャー]という単語が書いてある。超能力もの?にもあまり興味がないので本棚にまた戻した。そして、隣にあった著者の処女作「後宮小説」をなんとなく買った。これが圧倒的に面白い。
第1巻を買ってみた。聞いたことのない人物がたくさん出てくるし、孔子のことも全くといっていい程知らない、儒教といっても礼を重んじる考えといった程度のことしか解らない私にとって、最初はピンとこなかった。それでも読み進んでいくとページを閉じることが出来なくなった。儒教の礼を闘いの力とする発想が凄い。しかも無理やりでない。1ヶ月半をかけて全13巻を読み終えた。結末もよかった。
著者はあとがきで、「どんなものを書こうが、この心(思い邪無し=嘘であっても邪であってはならないという心)なかりせば小説家はたんなる語り者、何が言いたいんだかよく分からん文学屋に堕してしまうのではなかろうか」「…読書人たるもの、最低でも論語と史記には目を通しておいた方がよいと思う。最古の文章、小説、基本中の基本であるからだ」「『知』に関しては小説家なぞをたよりにすべきではない」と記している。これは、論語と史記を読んで知識を得てからこの作品を読めということなのか、それとも、これらの作品も著者に言わせれば小説なのであり、『知』を得るために読むものではなく、自身の小説と同じく楽しむために読めばよいということなのだろうか。
とにかく、中国古代史を知らなくても面白い、史実を題材とした壮大な“小説”である。 |
十年以上の総決算 |
| 2005/08/17 4人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
決して筆が早いとは言えないこの作者のシリーズに付き合って十年以上が経つ。デビュー作にして「日本ファンタジーノベル大賞」を受賞した「後宮小説」のあまりの面白さに、間もなく刊行されたこの「陋巷に在り」を読み始めたのだが、中国の歴史に関する広く且つ深い知識には頭が下がる。 孔子の弟子としては決して有名とは言えない顔回に注目したのも、酒見賢一ならでは、と思える。 シリーズを読み進めている間、ボンヤリながらも、終幕は顔回の死で終わるものと思っていた。が、顔回は終幕でもいつも通り、どこか頼りなく、ナイーブな青年のままだった。顔回の死を知らずに済んだことに心なしかホッとする。他にもいくつかのシリーズは上梓しているようだが、暫くはこの余韻に浸っていたい。 |
第1部完? |
| 2004/12/07 6人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
長編となった陋巷に在りもついに終りを迎えた。 孔子が魯の政界で活躍したわずかな時を、 これほど濃密に描いた作品は後にも先にも出ないであろう。 陋巷になくなった顔回たちの話も、描かれるのであれば 楽しみと言う他ない。 謎だらけの孔子の旅はどう料理されるのか。 興味は尽きない。 しかし、物語としてはまとまりの良い終りかただとも思える。 このままの余韻を楽しむのもいいのかもしれない。 |
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