チャンドラーが書いた部分とパーカーが書いた部分は全く見分けがつかないくらい見事に融合しています。但し、全体の色彩としてはこれまでのマーロウ・シリーズとはやや異なるものを感じました。これは訳者が異なる為なのか、はたまた舞台がロサンゼルスでない為のどちらかだと思われます。本作における陽光の影に隠された暗部という舞台設定からは、むしろロス・マクドナルドの作品に近い印象を受けました。