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| 量子力学―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫) |
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著者名 |
L.D. ランダウ/E.M. リフシッツ |
| 出版社 |
筑摩書房 |
| 発売日 |
2008/06/10 |
| おすすめ度 |
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| 参考価格 |
1,785円(税込) |
| 価格 |
1,785円(税込) |
| 発送可能時期 |
通常24時間以内に発送 |
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| カスタマーレビュー |
リフシッツをもってしても |
| 2008/09/03 12人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
大教程の量子力学、相対論的量子力学のエッセンスを、このサイズに
まとめることはできなかったのだろう。それが、この本を読んだ私の
第一印象である。
量子力学は、本質的にミクロな物質の理論である。物体の動くイメージを
しやすい古典力学と違い、量子力学は原子、分子、原子核といった物質の
物理的性質を具体的に計算をしながら議論を進めないと、何だか抽象的な
一般論になってしまう。この小教程は、まさにそういう内容になって
しまっている気がする。
大教程では、この本とは異なり、他のテキストでは見られない、興味深い実例や
数学的手法が数多く紹介されている。残念ながら、この小教程では紙数の制限から、
その多くが削除されてしまっている。相対論的量子力学では、一層深刻である。
それでもリフシッツを責めることはできないだろう。大教程の量子力学、相対論的
量子力学は、いずれも多くの内容を持っており、力学、電磁場の場合とは違うからだ。
話題を絞ることも可能だったかもしれないが、その結果はモノグラフであり、
量子力学のテキストとはなり得ない。力学・場の理論がすばらしかっただけに、
少し残念だった。とはいえ、小著ながら普通の量子力学のテキストに比べればはるかに
多くの内容を持っている。
ちなみに、大教程では古典論と量子論の関係を小教程よりも詳しく興味深く論じている。
また、裳華房の「大学演習量子力学」の第2章では、現在の量子力学のカリキュラムでは
見られなくなった、古典極限に関する議論が行われている。
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ランダウだからってベタほめできない、初心者には不親切で、内容にも偏りがある本 |
| 2008/07/29 16人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
ランダウの本が安く買えるようになったのはうれしいけど、本書の読者としてはどのような人が適しているのだろうか。量子力学にたいしてのランダウの実用本位(?)のような印象がなじめなくって読むのをやめたな。最も私の能力では、問題を解きながら読み進める力は無かった。本書よりも、昔も今も、もっとやさしい本や問題解答が丁寧な本がいくらでもあるので、目的に応じていろいろ探すが法が良いでしょう。手に取る機会外ある人は、巻末に江沢洋の解説があるので、それを買う前によく読んだ方がいいと思います。
最近手に入りにくい量子力学の本としては、むしろ、メシアの本(東京図書、英語ならDover版が安い)がちくま学芸文庫になったら、良いのでは(そのときは全5巻か6巻くらいなるかも)。他に、過去に翻訳のある忘れられている本だと、ライナス−ポーリング(白水社)とか。とーっても古いけど、場の量子論ならマンドルの「場の量子論入門」(東京図書)でも手軽でとっつき安かった記憶があります。 |
"質実剛健"なランダウ流・量子力学:非相対的量子論から相対的量子論までを俯瞰 |
| 2008/06/15 34人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 |
ランダウ=リフシッツ物理学小教程の第2巻「量子力学」です。この一冊の文庫本(500頁余)で非相対論的量子論から相対論的量子論までを一気に俯瞰できる名著です。
【内容】
第1部 非相対論的理論(量子力学の基本概念;量子力学における保存則;シュレーディンガー方程式;摂動論;スピン;粒子の同等性;原子;2原子分子;弾性衝突;非弾性衝突)
第2部 相対論的理論(光子;ディラック方程式;粒子と反粒子;外場内の電子;輻射;ファインマン図形)
訳者あとがき、解説(江沢 洋)、索引
ランダウ御大にとっては「入門的内容」であるとしても、大学の物理学の素養がなければ多分難しく感じられる一冊でしょう。(第1巻「力学・場の理論」で触れられていた内容も出てきますので、対応箇所も併せて読むと良いでしょう) しかし量子力学を一通りこなした学生が本書を読むと新たな感動が得られることでしょう。つまり、山登りにおいて、同じ山を全く違う登坂ルートでアタックする時のような気分が味わえます。(本書の"登坂ルート"は急勾配を一気に駆け上がる感あり) 量子力学の理論的枠組みをまとめあげる"手際の良さ"にある種の感動すら覚えます。
他書と併せて読むと更に味わい深い本でもあります。例えば「(量子力学):(古典力学)=(波動光学):(幾何光学)」に関する議論は「量子論の発展史」(高林武彦)の第8章(「(シュレディンガー方程式):(ハミルトン・ヤコービ方程式)=(ヘルムホルツ方程式):(アイコナール方程式)」の記述)を併読すると良いでしょう。こうして「h→0における量子論→古典論の極限」に関する議論を深く理解することが出来ます。余裕があれば朝永振一郎先生の「量子力学」「スピンはめぐる」と比較しながら読むと更に面白いことでしょう。
後は【物理学大教程シリーズ】の全巻復刊を待ち望むばかりです。。。 |
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